〜 丸山剛郎氏(大阪大学名誉教授、日本咬合臨床研究所所長)により
考案された顎矯正治療法(重心改善療法) 〜
人体重量が完全均衡となる顎位を診断し(人体直立軸=生理重力線)、
その位置を
MPA
装置にて維持する
丸山先生執筆の医書「咬合と全身の健康」(2000)の冒頭の石川達也先生(元東京歯科大学学長)による推薦の言葉に
『咬合状態の異常が全身症状として出現する可能性があるという指摘や若干の解説は既にかなり以前から言われているが、これを整理して、診断、医療体系の構築に役立てようとする試みは茨の道をあえて通ろうとするのと同じである。21世紀の歯科医学は環境との調和を保ちつつ、口腔およびその周辺領域でおきる病態の治療や再建治療が心身の健康維持に役立つ過程を検証していく科学であり、予防や治療や術後管理はその応用である。そして本書はこれを実践する歯科医師にとって、最良の伴侶になると信じている。』
という言葉があり、丸山先生自身の結びの言葉として
『この”咬合と全身の健康”の分野の、将来の発展への道しるべとして、また捨石になればと・・・』
と述べられている。
丸山咬合理論は膨大な臨床研究から解かった「重力に対する人体重量バランスシステムの臨床的発見」
であり、
それを裏付ける物理学的解析が物理学者、医学者である吉田勧持先生が提唱する「構造医学」
であり、
MPA療法は「重力に対し重量アンバランス状態(重心不良)にある直立構造体(人体)を下顎平衡器にアプローチし完全バランスさせる治療システム」
であり、多くの理論的背景に基づいたシンプルな手技なのである。人体重量が完全均衡となる顎位は最初の診断により決定される為、後はその位置にあごが落ち着くまで装置を調整し(装置による立体ヤジロベエの宙吊りバランスの再現)、継続コントロールをする事が極めて重要であるが、
アゴの位置安定を妨げる外乱因子が多く存在する。最大の因子は治療を受ける側の治療法に対する認識不足にある。
立体ヤジロベエ上にある歯牙は頭位軸の傾きを感知する高感度センサーである為、人体重量バランスシステムを人為的手技にてコントロールするにはミクロン単位の精度が要求される(日常における意図的不良姿勢や不適合枕などはヤジロベエバランスを容易に崩す)。また装置を外し噛んだ際に大きくアゴをズラす様な歯並び不良の歯牙が存在するとアゴは安定しづらい。これは個々の歯並びの状況が異なる為、治療期間にばらつきが生じる。装置は取り外しができるものである為、すぐに効果が現れないと早々に無効であると自己判断し装着しなくなると、術者によるコントロールは不可能となる。様々な他の咬合治療を既に受け、コントロール不全となっている人は変化に対して過敏で順応性も低下をしている為、アプローチに対し強い抵抗性を示す事がある。これらの方の治療法に対する認識不足から生じている無責任な経験談(特にネット上の匿名による記載〜モニターに向かい続けている姿勢そのものが意図的不良姿勢なのである)や無知の知もない同業者(本当の“かみ合わせ”の意味や仕組みを理解していない歯科医)の一般の人への根拠のないコメントは国民へ誤った認識を植えつけ世論をミスリードする事になり、人体において厳密な重心コントロールが可能な唯一の療法への受診のきっかけを奪ってしまう事に成りかねない。正にこれがこの咬合療法にとっての『茨の道』なのであるが、今後更なる多くの実証例により世間的常識となった際にはこの道は有料高速道路となることでしょう。
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