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人はどのような仕組みにより立っていられるの?
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立つための陰の主役が“下のアゴ”であることがわかってきました。人が倒れないように揺れ続けるには“慣性力”と“復元力”が必須ですが、これを満たす臓器は“下のアゴ”しかありません。「立つ」「歩く」「食べる」「しゃべる」など“下顎骨”は人間が生きるにあたり根幹の臓器だったのです。
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“アゴのバランス”が悪くなるとどうなるの?
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歩く時、頭が振り回されないように抑えているのが、頭から吊るされた1リットルのアゴで、ヤジロベエ型をしていることにより傾いた頭を起こしあげています。
この際“歯”は頭を支えているのですが、“かみ合わせ”によりアゴのバランスが悪くなると、頭のバランスが悪くなり重心不良となります。しかし人間は、脳のコントロールによりあちこち身体をヒネることで転倒を防いでいます。
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体がねじれてくるとどのような症状が生じるの?
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ヒネる部位は人それぞれで、「首」「肩」「腰」「股関節」「ひざ」など、強くヒネった部位に痛みが生じたり、特に「首ヒネり」は脳の血流に影響することから、免疫症状、精神症状など多岐にわたる体調不良の症状を引き起こします。
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初期症状は検査をしてもわからない?
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バランスするために身体をヒネり続けることで生じる様々な自覚症状は、はじめの頃は西洋医学的検査に引っかかりません。これを「未病」「不定愁訴」と言います。
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放置するとどうなるの?
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ヒネり続けるエネルギーは骨格を曲げたり、血流不良を引き起こします。身体の重さのバランス不良により、自身の身体の破壊が進んでいくのです。
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それって慢性疾患と言われているもの?
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人に生じる多くの症状は“身体のねじれ”に起因することから、通常は年齢とともに症状が重く、拡散していくのです。
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様々な誘因で急性発症する?
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日常生活の上で、身体に負担が掛り過ぎるようなムリをすると身体バランスが急に崩れやすくなります。
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“歯は命”って本当だったのですね。
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まさにその通りであることが具体的にわかってきました。
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そのことを歯医者さんは知っているの?
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徐々に認識されつつあります。
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早く伝えなきゃマズいんじゃないの?
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様々な啓発活動が全国的に起き始めています。
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お医者さんや厚労省が理解したら医師不足、医療財源不足は解消するのでは?
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理論的にはそうなるでしょう。実は厚労省は既に知っています。(H8年度厚生科学研究「咬合状態に起因する他臓器の異常」「口腔保健と全身的な健康状態の関係について」)
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具体的な対処法を教えてください。
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アゴのバランスを改善させる「咬合医療」が日進月歩で確立されてきました。言い換えると「重心改善医療」です。
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普及させるのに必要なことは?
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現状の医学・医療システムの抜本的変革でしょうか。
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厄介なのは現代人の常識と思考の放棄?
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重要性の優先順位を自分でよく考えることで現象の本質に気付けば、やるべきことが明白となります。